水平荷重の検討<鉄骨梁>
■ 水平荷重の検討
鉄骨梁で床が剛床と仮定できる場合に検討します。
ラーメンや耐震壁が均等に配置され、スラブの辺長比が著しくない構造で、平易な形状を有している建物の場合に当計算が適用できます。
■ 柱スパン/接合間隔
柱スパンLx,Lyおよび接合間隔Px,Pyは、QLデッキ敷込み方向に対して下図のように設定しています。
- 焼抜き栓溶接・打込み鋲の場合、デッキ幅方向(Y)の接合位置はデッキ谷部になります。
- 間隔は各溝部で200(=600/3)に設定します。 デッキ長さ方向(X)の接合間隔の最大値は、600mmです。
- 頭付きスタッドの接合間隔の最大値は、600mmです。
■ 鉄骨梁との接合方法
鉄骨梁との接合方法は、焼抜き栓溶接・頭付きスタッド・打込み鋲のいずれかを選択して下さい。
- 一カ所当たりの耐力は入力条件より計算設定されます。焼抜き栓溶接の耐力は、長期を1.5倍したせん断耐力とし、打込み鋲の耐力は、短期のせん断耐力とします。
- スタッドの耐力は、「梁とデッキ溝が直交、梁上でデッキが連続」をチェックした場合、『各種合成構造設計指針・同解説』の(14)式より算出し、その他の場合は(13)式より算出した終局せん断耐力とします。
- 頭付きスタッド選択で、コンクリート「軽量2種、強度18N /mm2」の場合、耐力算出式の適用範囲外となりますが、計算は実行されます。
■ 水平せん断力
水平せん断力は、略算として層せん断力係数Ciに床重量をかけたものとします。
■ 地震時積載荷重
地震時積載荷重は、建物用途により法定積載荷重に設定していますが、「倉庫業を営む倉庫等」と「その他(数値入力)」の場合は地震荷重を入力設定して下さい。