スパン

小梁間スパンの入力

施工時 設計時
S造 梁内法寸法 梁芯間距離
RC・SRC造 梁内法寸法 梁内法寸法

S造の場合、施工時スパンは梁内法寸法で規定されていますが、コンクリート打設等の施工状況に、実際のたわみはかなり左右されます。
また、連続梁の場合は特に、現状よりもモーメントが過小評価される恐れがあります。
通常、設計時と同様、施工時も梁芯間距離での安全側の検討をおすすめします。

適用する耐火認定の確認

適用する耐火認定により、デッキと梁との接合が頭付きスタッドに限定される場合があります。ご注意下さい。

スパンと床の振動

スパンは、スラブの全厚(デッキプレート高さ+デッキ上コンクリート厚さ)の32倍以下に限定して下さい。

通常この範囲であれば、QLデッキ合成スラブ自身には振動障害は起こりません。
但し、床の振動はスラブのみの剛性に依存するのでは無く、『梁と一体となった系の振動』として挙動しますので、梁の剛性にも留意して下さい。

支保工の有無・支持形態

支保工の有無

スパンがQL99-50で2.5m、QL99-75で3mを超える場合はたわみが大きくなります。天井がない場合、たわみを押さえるため支保工も検討してみて下さい。
その場合一般的には、QL99-50で3m、QL99-75で3.4mを最大と考えて下さい。

支保工有りの場合は、入力された施工時スパンを1/2とし、2連梁として検討します。
設計時においての支保工の有無による検討方法の相違の詳細は『概要』ボタンをクリックしてご覧下さい。

支持形態

できるだけ、2連以上の支持となるように設計を行って下さい。
支保工を使用する場合も、実際の梁によるデッキの支持状態に設定して下さい。単純梁の場合は、たわみが大きくなります。

4連梁の場合は、2連梁・3連梁の両方でチェックして下さい。
デッキ最大長さは12mです、ご注意下さい。

支持形態